10年ぶりの地元で 立ち寄った夏祭りで、再会したのは初恋の彼

タクミの視点

夏祭りの日

　タクミは懐かしい風景に目を細めた。10年ぶりに訪れた故郷の夏祭り。懐かしい香りと喧騒に包まれながら、ふと目に映った後ろ姿に息を呑んだ。

「もしかして、タクミ？」

　突然の自分を呼ぶ声に振り返る。彼女の瞳と合った瞬間、タクミの心臓が高鳴った。10年の歳月を感じさせない、いや、むしろ磨きがかかった美しさに目を奪われる。

「こっち帰ってたんだね！」

　ユキの声が弾むように響き、タクミの胸に懐かしさと共に新たな感情が湧き上がった。

「今日帰ってきたばっかりなんだ。まさか、ユキに会えるとは思わなかったよ。」

　自分の声が少し震えているのを感じながら、タクミはユキの姿を目に焼き付けた。華奢な肩、しなやかな腰のライン、柔らかそうな唇。すべてが10年前よりも魅力的に映る。

「懐かしいなー。タクミと付き合ってたの、もう10年以上前なんだね。」

　ユキの言葉に、タクミは当時の思い出が蘇るのを感じた。照れくさそうに目を逸らすユキの仕草に、胸が締め付けられるような感覚を覚える。

「付き合いはじめてからより付き合う前のがたくさんしゃべってたけどな。」

　タクミの言葉に、ユキの頬が僅かに赤く染まるのが見えた。その仕草に、タクミは思わず息を呑んだ。

「そうだね、ふたりともはじめてで緊張しちゃってたし。」

　ユキの微笑みに、タクミの心が高鳴る。瞳と瞳が合う瞬間、10年前には気づかなかった魅力に圧倒される。

「タクミ、まだ時間ある？」

　ユキの声が少し上ずっているのを感じ、タクミの心拍数が上がる。

「うん、あるけど？」

　返事をする自分の声も、少し震えているのを感じた。

「初デートしようよ、10年越しの初デート！」

　ユキの目がきらきらと輝いた。その瞳に映る自分の姿を見て、タクミは胸が熱くなるのを感じた。

「しよっか！」

　タクミの答えに、ユキの顔が明るく輝いた。その笑顔に、タクミは魅了されていくのを感じた。

　たこ焼きやりんご飴を頬張りながら、2人は10年分の人生を語り合った。ユキが介護士になったと聞いて、タクミは彼女の優しさを改めて実感する。

「介護士、ユキにぴったりだね。」

　タクミの言葉に、ユキが嬉しそうに微笑んだ。その笑顔に、タクミの胸が高鳴るのを感じた。柔らかな唇、潤んだ瞳、華奢な首筋。すべてが官能的に映る。

「なんで別れちゃったかなー。」

　タクミの呟きに、ユキの表情が僅かに変化するのを見逃さなかった。

10年越しのキス

　気がつくと、2人は人気のない神社の境内に来ていた。

「ほんと。あのまま付き合ってたら、こういうこと、してたかもね。」

　ユキが振り返って、突然タクミの手を取った。

「ユキ？どうしたの？」

　タクミの声が上ずった。ユキの潤んだ瞳が、月明かりに輝いているのが見えた。

「10年前の続き、するんでしょ？」

　ユキの上目遣いに、タクミの理性が崩れ去りそうになる。

「タクミのこと、本当に好きだった。あのまま別れちゃったの淋しかった。」

　ユキの告白に、タクミの胸が熱くなる。

「ユキ…」

　ユキの体が僅かに震えるのが感じられる。

「ねえ、だめ？」

　ユキの声が震えていたが、瞳は真剣だった。タクミは自分の体が熱くなるのを感じた。

　ゆっくりとユキの唇を塞ぐタクミ。柔らかく、温かい感触に、全身が震えるのを感じる。

「ん、タクミ…」

　ユキの甘い吐息が漏れる。タクミは10年前には想像もできなかった情熱に包まれた。

「ユキ…」

　タクミの声が低く、セクシーに響く。ユキの体が僅かに震えるのを感じた。

「タクミ、触って？お願い。」

　ユキの懇願に、タクミの理性が飛びそうになる。少し汗ばんだユキの体に手が伸びる。胸に触れた瞬間、ユキの体がビクッと震えた。柔らかく、弾力のある感触に、タクミは喉が鳴るのを感じた。

「脱がせて大丈夫？」

　タクミの声に、ユキは恥ずかしそうにそっぽを向いて首を縦に振った。その仕草に、タクミの心が高鳴る。

　ぽつんぽつんとひとつずつボタンを外すタクミの指先に、ユキは息を詰めた。月明かりに照らされたユキの肌が、艶やかに輝いている。

「恥ずかしいから、あんまり見ないでよ。」

　ユキが下唇を噛んで真っ赤な顔で上目遣いに見つめる姿に、タクミの理性が飛びそうになった。

「10年待ったんだ、もう待てないよ。」

　タクミがユキの耳元で囁くように言った。その声の震えに、ユキの体が熱くなった。

「いいよ、わたしももう待てない。」

　ユキの声は甘く、誘うようだった。

月明かりに照らされて

　タクミはユキの体をぐっと押し倒し、月明かりに照らされたそそり立つ肉棒をユキの中に入れていった。ユキの吐息が荒くなり、タクミの心臓も激しく鼓動を打った。

「あ、タクミっ」

　ユキの声が甘く響いた。少しぜいぜいとした苦しそうな息が漏れる。その声に、タクミの理性がさらに崩れていく。

「ごめんユキ、無理させた？大丈夫？」

　タクミの声に心配が混じる。ユキの体が熱く、滑らかで、柔らかいのを感じながら、彼女を大切に扱おうとする。

「大丈夫。ただ」

　ユキは言葉を詰まらせた。その仕草に、タクミの胸が熱くなる。

「ただなに？」

　タクミの声が低く響く。ユキの体が僅かに震えるのを感じる。

　ぎゅっと体を反らせて上気させた頬でユキが息づく。「タクミのが、タクミのがすごくて、もうがまんできないの。」

　半ば泣いているような嬌声でユキが訴える。その声に、タクミの理性が完全に飛んだ。

　タクミの胸の奥が締め付けられるようにぎゅっとした。「そうやって煽らないで」

　タクミの声が掠れる。ユキの体の柔らかさ、温かさ、香りに酔いしれる。

「あっんんっ、」

　ユキの声が甘く響く。タクミの動きに合わせて、ユキの体が波打つように動く。その姿に、タクミは息を呑む。

　カクカクとした動きが次第にリズミカルになっていく。ユキの喘ぎ声が次第に大きくなり、タクミはもう堪らなかった。ユキの体の熱さ、滑らかさ、柔らかさに包まれ、タクミは天国にいるような感覚だった。

「ユキ、ごめん、もういっちゃうかも、」

　タクミの声が震える。ユキの体が熱く、締め付けてくるのを感じる。

「一緒がいい」

　ユキの声が甘ったれていた。タクミの指がユキの胸を優しく愛撫する。その瞬間、ユキの体がビクンと震えた。

「っいく」

　同時に達した2人の体が震えた。タクミはユキの体を包み込むように抱きしめた。汗ばんだ肌と肌が触れ合い、2人の鼓動が重なる。

　しばらくの沈黙の後、ユキが小さな声で言った。「なんだか、とっても罰当たりなことしたね。」

　ユキがふふっと笑った。その笑顔に、タクミは再び心を奪われる。

「そんなことないよ。神様もユキのきれいでエロい姿見れて喜んでるよ」タクミはそう返した。半分冗談で半分本気だった。

「やめてよ」ユキがタクミの肩を叩く。その手を取ったタクミは、ユキを改めて抱きしめて言った。

「俺達改めて付き合おうよ」

　一瞬真顔になったユキは、潤んだ目で「嬉しい、そうしよう」と言うと、またふふっと笑った。10年前には想像もできなかった未来が、今、2人の前に広がっていた。