バツイチ同士の居酒屋デート帰り。酔った体が疼いて、月明かりに照らされた路地裏で…

マユミの視点

深夜の誘惑

　閉店を告げられた居酒屋から出たマユミとダイキは、人気のない住宅街を歩いていた。終電をとっくに過ぎた街路に、街灯の光が二人の影を長く伸ばし、月明かりが周囲を幻想的に照らしている。

　一見すると夫婦のように見える二人だが、実は夫婦ではなかった。互いにバツイチの自由を謳歌する身。お互いに魅力を感じてはいたが、付き合うわけでもなく、つかず離れず、月に1〜2度の逢瀬と情事を楽しんでいる。離婚してまだ半年のマユミにとっては、それがちょうど心地良い距離感だった。

　マユミの体は火照っていた。酔いと興奮が入り混じり、頭がクラクラする。ダイキの腕に抱かれながら歩く道すがら、彼の匂いが鼻をくすぐる。ほんのり香る石鹸の香りと、男性特有の体臭が混ざり合い、それだけで彼女の下腹部に熱が集まる。

「ねえ、ダイキさん…」

　マユミは甘えるように彼の耳元で囁いた。その声は蜜のように甘く、ダイキの耳を潤した。

「なに？マユミ」

　ダイキの低い声が響く。その声を聞いただけで、マユミの体は震えた。

「私ね、今すごくドキドキしてるの…」

　マユミは自分でも驚くほど大胆になっていた。普段なら絶対に言えないことが、今は自然と口をついて出てくる。酔いのせいだけじゃない。ダイキへの欲望が、理性の糸を切り裂いていく。

月明かりの下で

　マユミはダイキの腕をさらに強く握り締めた。

「ダイキさん、ここでしゃぶってもいい？」

　マユミの声は上ずっていた。自分でも信じられない言葉が口から零れ出る。ダイキの顔が驚きに満ちているのが見えた。

「えっ！？ここで？」

　ダイキの動揺した表情を見て、マユミはさらに興奮が高まるのを感じた。彼の困惑した顔が、どこか愛おしく思えた。

「うん、ここで…お願い」

　マユミは甘えるように懇願した。ダイキの困惑した表情がさらに深まる。それでも、彼の目に浮かぶ欲望の炎を見逃さなかった。

官能の舞台

　ダイキは周囲を見回し、人目につきにくい場所を探し始めた。マユミは彼の手を引っ張るように、人目につかない路地裏の、さらに大きな草木の裏側に連れ込んだ。

「ここなら大丈夫よ…」

　マユミの声は上ずっていた。興奮と不安が入り混じる。こんな大胆なことをするなんて、自分でも信じられない。でも、今この瞬間、彼女はダイキのものになりたかった。全てを曝け出し、彼に委ねたかった。

読むのは大人だけ、ゾーニングは徹底させていただきますからね

●官能の舞台

　マユミは息を呑んだ。ダイキの手が彼女の腰に触れた瞬間、全身に電流が走ったような感覚がした。周囲を見回し、人目につかない場所を見つけると、彼女は思わずダイキの手を取った。

「ここなら…」

　自分の声が震えているのが分かった。緊張と興奮が入り混じり、心臓が激しく鼓動を打っている。ダイキの手のひらが熱く感じられた。

　月明かりに照らされたダイキの顔を見上げると、マユミは息をのんだ。普段は優しげな彼の瞳に、今は欲望の炎が宿っていた。その視線に見つめられると、マユミの体は熱くなっていく。

　ダイキが唇を近づけてきた。耳たぶに触れた彼の息遣いに、マユミは思わず小さな声を漏らした。

「ん…」

　その反応を聞いたダイキの表情が変わる。より大胆になった彼の舌が、マユミの耳を愛撫し始めた。その感触に、マユミの体は小刻みに震えた。

「気持ちいい？」

　ダイキの囁きに、マユミはただうなずくことしかできなかった。声を出せば、周囲に気づかれてしまうかもしれない。その緊張感が、さらなる興奮を呼び起こす。

　ダイキの唇が首筋に移動すると、マユミは思わず息を呑んだ。彼の歯が軽く肌をかすめ、吸い上げる感触。思わず声が漏れそうになり、慌てて唇を噛んだ。

「あぁっ…」

　それでも、小さな喘ぎ声が漏れてしまう。ダイキの手が胸元に伸びてきた。薄手のブラウスの上からでも、その温もりがはっきりと伝わってくる。優しく揉みしだかれる感触に、マユミの体温がさらに上昇していく。

　ゆっくりとボタンが外されていく。肌が露わになっていくにつれ、マユミは恥ずかしさと興奮が入り混じった感情に包まれた。ダイキの視線が、自分の体を貪るように見つめているのが分かる。その視線だけで、マユミの体は熱くなっていった。

　ブラがずらされ、胸が露わになる。ダイキの唇が近づいてくるのを見て、マユミは息を呑んだ。

「んっ…ダイキさん…」

　乳首に触れた瞬間、思わず声が漏れた。ダイキの舌が丁寧に乳首を愛撫し、時折軽く吸い上げる。その感触に、マユミの理性が少しずつ崩れていく。

　ダイキの肉体を見つめていると、マユミは思わず手を伸ばしていた。彼のシャツの下から覗く筋肉の隆起に触れると、その硬さと熱さに驚いた。ゆっくりと手を下げていき、ズボンに手をかける。

　マユミは膝をつき、ゆっくりとチャックを下ろした。顔を上げると、月明かりに照らされたダイキの表情が見えた。欲望に満ちた瞳、ほんのりと赤く染まった頬。その姿に、マユミの心は高鳴った。

　下着の中に手を伸ばすと、ダイキが声を漏らす。その反応に、マユミは満足感を覚えた。彼の敏感な部分に触れると、ダイキの体が震えるのが分かった。

　唇を近づけ、そっと舌先で愛撫を始める。ダイキの体が震え、頭を優しく撫でられる。その反応に、マユミは更に興奮していった。

　遠くでバイクの音が聞こえ、マユミは一瞬緊張した。しかし、すぐにまた快感に身を委ねた。見つかるかもしれないという緊張感が、さらなる興奮を呼び起こす。

「ダイキさん…気持ちいい？」

　上目遣いでダイキを見上げながら尋ねると、彼はただうなずくだけだった。その表情があまりにも艶めかしく、マユミの心は更に高鳴った。二人の吐息が夜空に溶けていく。

マユミの切ない願い

　マユミの心臓が激しく鼓動を刻んでいた。彼女の全身が火照り、ダイキを求める気持ちが抑えられなくなっていた。彼の逞しい体に触れたい、その強い腕に抱きしめられたいという欲望が、彼女の理性を焼き尽くしていく。

「ねぇ、ダイキさん…」

　マユミは切なげな声で囁いた。普段なら甘えた声で誘うことが多いのだが、今日は違った。待ちきれない気持ちが溢れ出し、まるで本能のままに動く雌のように、彼女は自らの身体を差し出していた。

「早く触って…」

　跪いていた姿勢から素早く立ち上がると、マユミは立ちバックの体勢をとった。両手で自らの秘所を大きく開き、ダイキを誘う。

「お願い…、もう我慢できないの」

　マユミは恥ずかしさを覚えながらも、素直な気持ちを伝えた。ダイキの表情が一瞬驚きに満ちたのを見て、彼女は内心で微笑んだ。いつもより大胆な自分に、彼が驚いているのが分かったから。

　彼の指が秘所に触れた瞬間、電気が走ったような快感が全身を貫いた。

「あぁっ…」

　思わず漏れた吐息に、マユミは頬を赤らめた。ダイキの指先が秘所をなぞると、そこからは甘美な蜜が溢れ出していく。

「どこが欲しいんだ？」

　ダイキの低く囁くような声に、マユミの心は激しく揺さぶられた。普段は決して聞けない、彼の色気のある声。それだけで、もう達してしまいそうだった。

「あなたを…、私の中に欲しいの」

　突然、遠くから車らしきエンジン音が聞こえた。マユミの心臓が跳ね上がる。もし誰かに見られたら…。その考えが、彼女の興奮をさらに高めた。

「ダイキさん…、早く」

　マユミは小さな声で懇願した。彼女の全身が、ダイキを求めていた。

禁断の快楽

　ダイキの逸物が彼女の秘所に触れた瞬間、マユミは目を見開いた。彼の眼差しに熱いものを感じ、マユミの体は震えた。

　そして次の瞬間、ダイキが彼女の中に入ってきた。マユミは声を押し殺しながら、快感の波に飲み込まれていく。

「はぁっ…はぁっ…」

　かすかに漏れる吐息が、静寂を破る。誰かに聞かれるかもしれないという恥ずかしさと、それでも止められない快感。その相反する感情が、マユミの中で渦を巻いていた。

　ダイキの逞しい腕に抱かれながら、マユミは快感の頂点へと登っていく。彼の熱い吐息が首筋にかかり、全身に電流が走るような感覚。ダイキの腰の動きが徐々に速くなっていく。

「あぁっ…ダイキさん…」

　マユミの声が少しずつ大きくなる。ダイキの手が彼女の胸に伸び、優しく揉みしだく。その感触に、マユミの背中が弓なりに反る。

「気持ちいい…？」

　ダイキの囁きに、マユミはうなずくことしかできない。彼の手が胸から腹部へ、そして秘所へと滑り降りていく。その指先が敏感な部分に触れると、マユミの体が跳ねるように反応した。

　…ビクンッ…ビクンッ…

　マユミの身体が痙攣するように震える。ダイキの腰の動きが更に激しくなり、路地裏に肉と肉がぶつかる音が響く。

　…パンッパンッ…

　その音が、マユミの興奮を更に高める。彼女は両手で壁を押さえ、ダイキの動きに合わせて腰を振る。

「イ…イっちゃう…」

　抑えきれない快感に、マユミの意識が遠のいていく。そして、ダイキと共に絶頂の波に飲み込まれた。

「んっ…！」

　マユミは大きく息を吐いた。恥ずかしさと快感が入り混じった複雑な表情で、彼女はダイキを見つめた。

「すごかった…」

　マユミは小さく呟いた。彼女の頬には上気した紅潮が残り、目には満足感と幸福感が溢れていた。ダイキの腕の中で、彼女はゆっくりと目を閉じた。この瞬間が永遠に続けばいいのに…そんな思いが、マユミの心を満たしていった。