念願かなって付き合ったもののまだ手も繋いでいない先輩彼氏を自宅に招待、酒の力を借りて迫る話

念願かなって付き合ったもののまだ手も繋いでいない先輩彼氏を自宅に招待、酒の力を借りて迫る話

2024/07/25
エリィ
エリィ
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先輩彼氏を自宅に初招待

「どうぞ」

「お邪魔します」

 モエカは緊張した面持ちでカゲヤマを部屋に招き入れた。念願叶って付き合い始めてから数ヶ月。やっと自宅に誘うことができた。しかし、未だに手すら繋いだことがない。そんな奥手なカゲヤマに、今日こそは一歩踏み出してもらおうと決意していた。

 カゲヤマは部屋に入るなり、丁寧に靴を揃えた。その仕草にモエカは思わずほっこりとした気分になる。彼の几帳面な性格が表れている姿に、改めて好きだと実感した。

「お土産持ってきた、このアップルパイ美味しいよ」

 カゲヤマが差し出した紙袋を受け取りながら、モエカは彼の腕の筋肉がTシャツの下で動くのを目で追った。細身の体と思いきや、腕の線が美しい。

「本当ですか?ありがとうございます。いただきまーす」

 モエカは嬉しそうに紙袋を開け、中身を確認した。甘い香りが漂ってくる。カゲヤマの優しさが詰まったお土産に、胸が高鳴る。

「じゃあとりあえず乾杯しましょうか」

 モエカは少し大胆になることを決意し、冷蔵庫からワインを取り出した。

「うん、ありがとう」

 カゲヤマはグラスを受け取った。そのとき互いに指が軽く触れ会う。モエカはカゲヤマの顔が少し赤くなったのを見逃さなかった。

「我が家へようこそ」

「乾杯」

 グラスを合わせる音が静かな部屋に響いた。モエカはカゲヤマの喉仏が上下するのを見つめながら、自分も一口飲んだ。

「あ、美味しい」

「美味しいね」

 二人の視線が合い、互いに微笑んだ。モエカはカゲヤマの柔らかな瞳に吸い込まれそうになる。

「なんか明るい時間からお酒飲めるって格別ですね」

「そうだね」

「贅沢な感じ。夜ご飯も作るんで期待しててください」

「俺も手伝うね、ありがとう」

 カゲヤマが台所に立つ姿を想像し、モエカは胸がキュンとした。二人で料理を作る。まるで夫婦のような光景に、頬が熱くなる。

「家にカゲヤマさんがいる」

 思わず口に出してしまった言葉に、カゲヤマも照れくさそうに笑った。

「俺もドキドキするよ」

「本当ですか」

 モエカは嬉しさで胸がいっぱいになった。カゲヤマの言葉に、少しずつ距離が縮まっているような気がした。

 しかし、その瞬間、隣の部屋から声が聞こえてきた。

「なんか、お隣さんの声すごい聞こえるね」

「はい。ちょっと壁が薄いみたいで」

「ちょっと気をつけないとね」

 カゲヤマの言葉に、モエカは少し落胆した。せっかくの雰囲気が壊れてしまう。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。

はじめてのキス

 時間が過ぎ、カゲヤマとの会話を楽しみながら、モエカは少しずつアルコールが回ってくるのを感じていた。終電の時間が近づくにつれ、焦りも大きくなっていく。

「終電11時だっけ?」

 モエカは時計をちらりと見た。今日こそは終電で帰らせたくない。そう思いながら、カゲヤマの反応を窺う。

「うん。余裕見て、もうちょっとしたら出たほうがいいな」

 カゲヤマの言葉に、モエカは内心焦りを感じた。このままでは、いつもと同じ展開になってしまう。

「私も楽しかったです。いつまで経っても終電でバイバイなの、そろそろ寂しいよ」

「どうして」カゲヤマが言葉を途中で切った。モエカは勇気を出して、一歩踏み出すことにした。

「どうしたもこうしたもないですよ。カゲヤマさん。私と付き合ってるのにまだ手もつないでくれない」

 モエカの声には、少し甘えたような調子が混じっていた。カゲヤマの顔が真っ赤になるのが見えた。

「飲みすぎたんじゃないか。お水飲んだほうが」

「飲みすぎてないです」

「そう…」

「手つなぎたい」

 モエカは大胆にもカゲヤマの手を取った。カゲヤマの手のひらは少し汗ばんでいて、緊張しているのが伝わってきた。

「あ…」

「あったかーい」

 カゲヤマの手の温もりに、モエカの心臓が早鐘を打つ。しかし、カゲヤマは周囲を気にしているようだった。

「ほら。あんまり騒ぐとお隣さんに迷惑になっちゃうから」

「まだ全然騒いでないですよ」

 モエカは少しずつカゲヤマに近づいていった。カゲヤマの胸板が上下するのが見える。その姿に、モエカはますます興奮を覚えた。

「…そうだけど」

 カゲヤマの言葉を遮るように、モエカは唇を重ねた。柔らかく、少し乾いた唇。カゲヤマの体が硬直するのを感じる。

「…やっとキスできた」

モエカはキスの余韻に浸りながら、カゲヤマの反応を窺った。カゲヤマの顔は真っ赤で、困惑と興奮が入り混じっているようだった。

「うん、ちょっと…」

「いやそういうわけじゃないけど」

「じゃあいいじゃないですか」

 モエカは再びカゲヤマにキスをした。今度は少し長く、深く。カゲヤマの唇が少しずつ柔らかくなっていくのを感じる。

酔った勢いで大胆に…

「ちょ、ちょっと酔っ払ってるんじゃないか」

「酔ってないです」

 モエカはカゲヤマの胸に手を置いた。鍛えられた胸筋の感触に、モエカは思わずため息をもらした。カゲヤマの鼓動が早くなっているのがわかる。

「反応かわいいですね」

「うん。恥ずかしい」

 カゲヤマの声が少し上ずっている。モエカはその反応に、さらに大胆になっていく。

「暑くなっちゃったから丁度いいかも」

 そう言いながら、モエカは自分のブラウスのボタンを外し始めた。カゲヤマの目が大きく見開かれる。

「ちょっと…」

「はい、上着を脱ぎました。カゲヤマさんも」

 モエカはカゲヤマのTシャツの裾をつかんだ。カゲヤマは抵抗しつつも、モエカの手に導かれるままにTシャツを脱いだ。

「いやちょっと待って。恥ずかしいってちょっと」

「私も恥ずかしいんですよ。はいバンザーイ。…はいこれで同じ」

 モエカはブラを外し、カゲヤマににじり寄った。カゲヤマの視線がモエカの胸元に固定される。その視線にモエカは興奮を覚えた。

「恥ずかしい」

「あったかい。あ、カゲヤマさん、汗かいてる」

 モエカはカゲヤマの胸に手を這わせた。汗で少し湿った肌が、モエカの指先にくっついてくる。カゲヤマの体が小刻みに震えているのがわかった。

「ちょっと、、ごめん」

「いっぱい感じて」

 モエカはカゲヤマの首筋に唇を寄せた。塩味のする汗の味に、モエカはさらに興奮していく。

「あ…」

「声出てますよ」

「そんな…」

「隣の人に聞こえちゃったらどうします」

モエカはカゲヤマの耳元でささやいた。その言葉に、カゲヤマの体が強張るのを感じる。

「そんなダメだよ。そんな…ちょ…やばい…」

「かわいい」

「ちょっと恥ずかしいから」

 カゲヤマの言葉が途切れ途切れになる。モエカはその反応に、さらに興奮を覚えた。

「恥ずかしがっている!カゲヤマさん」

「ちょっと、何やってんの」

 モエカはカゲヤマのベルトに手をかけた。カゲヤマの腹筋が引き締まるのが見える。

「筋肉もすごい!これ脱がしたい」

「ちょっと、、やめ、、それは」

 カゲヤマの声が上ずっている。モエカはゆっくりとベルトを外し始めた。

「じゃあ下着も私から。いっぱい触ってください」

「やばちょっと」

「脱がしたい」

「ちょっと待って」

 カゲヤマの声が震えている。モエカはカゲヤマのズボンに手をかけた。

「私が脱いだら脱いでくれますか」

 モエカは挑発するように言った。カゲヤマの顔が真っ赤になり、言葉を失っているようだった。モエカは自分のブラを脱ぎ、カゲヤマの前に立った。

 カゲヤマの目がモエカの体を舐めるように見つめる。その視線にモエカは身震いした。カゲヤマの呼吸が荒くなっているのがわかる。

「カゲヤマさん…触って…」

 モエカはカゲヤマの手を取り、自分の胸に導いた。カゲヤマの指が震えながら、モエカの柔らかな肌に触れる。

「あ…」

 カゲヤマの声が漏れる。モエカはカゲヤマの手を優しく包み込むように、自分の胸に押し付けた。

「こうやって…」

 モエカはカゲヤマの手を動かし始めた。カゲヤマの指が徐々に大胆になっていく。モエカは快感に目を閉じた。

「気持ちいい…」

 モエカの声に、カゲヤマの動きが少しずつ積極的になっていく。モエカはカゲヤマの首に腕を回し、唇を重ねた。

 二人の吐息が混ざり合う。モエカはカゲヤマのズボンに手をかけ、ゆっくりと下ろしていった。カゲヤマの体が緊張で強張るのを感じる。

「大丈夫…ゆっくりね」

 モエカは優しく囁いた。カゲヤマのボクサーパンツの中で、明らかな膨らみが見える。モエカはそっと手を伸ばした。

「あっ…」

 カゲヤマの声が漏れる。モエカは優しく撫で始めた。カゲヤマの体が小刻みに震えている。

「気持ちいい?」

「う、うん…」

 カゲヤマの声が上ずっている。モエカは徐々に動きを大胆にしていく。カゲヤマの吐息が荒くなっていく。

「もっと…触って…」

 モエカはカゲヤマの手を導き、自分の下半身に触れさせた。カゲヤマの指が震えながら、モエカの秘所に触れる。

「あっ…」

 今度はモエカの声が漏れる。カゲヤマの指が徐々に大胆になっていく。モエカは快感に身を震わせた。

「カゲヤマさん…入れて…」

 モエカはカゲヤマの耳元でささやいた。カゲヤマの体が強張るのを感じる。

「で、でも…」

「大丈夫…」

 モエカは優しく微笑み、ソファの前のラグシートまでカゲヤマをいざなった。カゲヤマの顔には緊張と興奮が混ざっている。モエカはゆっくりとカゲヤマを導き、自分の中に受け入れていった。

「あっ…」

 二人の声が重なる。モエカはカゲヤマの背中に爪を立てた。カゲヤマの動きが徐々に大胆になっていく。

「気をつけて…隣に聞こえちゃう…」

 モエカは息を荒げながら言った。しかし、もはや二人とも周りのことを気にする余裕はなかった。

 部屋に二人の吐息と肌と肌がぶつかり合う音が響く。モエカはカゲヤマの背中の筋肉が動くのを感じながら、快感に身を任せた。

「あっ…イク…」

 モエカの声が漏れる。カゲヤマの動きが激しくなる。

「すっごい気持ちいいよ…」

「俺も…」

 カゲヤマの声が震える。二人は同時に絶頂を迎えた。

男らしい姿にキュン

 しばらく二人は息を整えていた。

 カゲヤマが上半身を起こし、モエカをまっすぐに見つめて言う。

「今度は俺んちでリベンジさせてよ」

 その男らしい姿に、胸がきゅんとして「はい…」と頷くばかりのモエカだった。


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