15. 甘いおねだり

2024/08/14
ピンク式部
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カフェでの再会

 ナツがメッセージを送信してから、タカシから返事が届くまでにさほど時間はかからなかった。数回のやり取りの後、2人は週末にカフェで会う約束をした。

 次の週末、指定されたカフェに着くと、すでにタカシがナツを待っていた。

「やあ、ナツ」タカシが微笑みかける。

「タカシ、久しぶり」ナツも柔らかな笑顔で返しながら席に着いた。

 2人は近況を語り合った。離婚のことはメッセージですでに伝えていたが、ナツは少し躊躇いながらも、その経緯を打ち明けた。

「そうか…大変だったんだね」タカシの声には思いやりが滲んでいた。

「うん、でも今は前を向いて生きていこうと思ってる」

 タカシはナツの手に自分の手を重ねた。

「うれしいよ。君が前を向いてくれて」

 その瞬間、2人の視線が絡み合った。言葉にできない何かが、空気中に漂っているようだった。

「ナツ、うちに来ない?」少し上ずったタカシの声が、ナツの耳に優しく響いた。

 ナツは一瞬躊躇ったが、すぐに決意を固めた。

「うん、行ってみたい」

隔たりを埋めるキス

 タカシの部屋に着くと、2人はソファに腰掛けた。しかし、会話は長く続かなかった。

 タカシがゆっくりとナツに近づき、そっと抱きしめた。ナツも自然とその腕に身を預けた。

 ナツとタカシは、互いの気持ちを確かめるように見つめ合った。タカシの部屋の柔らかな照明が、2人の表情を優しく照らしていた。

「ナツ…」タカシの声が囁くように響く。

「タカシ…」ナツも小さく応える。

 2人の唇が重なった。最初は軽く触れるだけのキスだったが、ナツはタカシの唇の感触に、思わず身体を震わせた。

 タカシはナツの反応に、さらにキスを深めていく。ナツはタカシの舌が口内に侵入してくるのを感じ、甘い喘ぎ声が喉から漏れた。

「ん……あっ」

 タカシはナツの首に腕を回し、引き寄せるようにしてキスを続ける。ナツはタカシの力強さに押され、ソファの背もたれに、倒れ込むようにもたれかかった。

 キスは激しさを増し、互いの舌が絡み合う。ナツはタカシの舌の動きに合わせ、自分の舌を絡め合わせた。交互に舌を吸い合う。キスに乗せた情熱で、2ヶ月の隔たりを取り戻そうとするかのようだった。

焦らされて

 ベッドに移動した2人は、お互いの体温を確かめるように抱き合った。手でナツの髪を優しく撫でながら、タカシはナツの耳たぶに舌を這わせ、甘く噛む。

「はぁん……」

 ナツは思わず声を漏らし、タカシの首に腕を回す。タカシはナツの胸に手を伸ばし、ゆっくりと服の上から揉みしだいた。

「タカシ……そこ、気持ちいい……」

 ナツはタカシのキスに身を任せながら、甘い声で囁いた。

「すごくいいよ、ナツ。きれいな胸だ……」

 タカシは服の上からナツの乳首を指でつまみ、こねくり回す。

「あっ……だめ、そんなにしたら……」

 ナツはタカシの指の動きに敏感に反応し、甘い声で懇願した。タカシはナツの反応にさらに興奮を覚え、服の中に手を滑り込ませる。

「もう感じてるんだね…、直接触ったらどうなっちゃうんだろうね…」

 タカシはナツの耳元で囁きながら、キャミソールを脱がせ、ブラを剥ぎ取った。ナツはタカシの熱い視線に押し負けるように、服を脱がされ、恥ずかしそうに視線をそらしながら、タカシにバストを晒した。

「本当にきれいな胸だ…」

 タカシはナツの胸に舌を這わせると、その丘の麓からそっと舐めあげていった。ナツはタカシの舌の柔らかな感触に身震いし、甘い吐息を漏らす。

「んっ……あっ……」

 ついに丘の頂上に達したタカシだが、イタズラを楽しむ子供のようにナツの乳輪の周りを舌で周回する。焦らされたナツは思わず腰を浮かせ、タカシの顔に舐めてくれと言わんばかりに乳首を押し付けた。

「あっ……焦らさないでっ…」

「焦らされてエッチになっちゃたんだね。もっと気持ちよくなってね」

 そう囁くと不意にタカシは、乳首を舌で転がし、こね回した。

「…んあっ!……だめ、イく、イっちゃう……!」

「もうイっちゃうの、ほんとに淫らだね…」

 タカシは乳首に舌を這わせながら、下腹部に向かって右手を這わせた。快感を予期してナツの膣がきゅんとなる。

 予期に反してタカシの右手は、秘園をスキップして太もも、そして股の付け根を愛撫した。

「……だめ、そこじゃなくて……」

「どこ触ってほしいの?」

「…あそこ」

「あそこのどこ?」

「…意地悪…」

「クリ?」

「…クリトリス…」

「いいよ、よく言えました。ご褒美だ」

 そう言うとタカシの手はそっとクリトリスを刺激した。鋭い快感にナツは思わず腰を浮かせ、タカシの手にクリトリスを擦り付けた。

「いいよ、ナツ。もっと俺に堕ちていこう……」

 タカシはナツの耳元で囁きながら、クリトリスを一定のリズムで優しく刺激した。同時にナツの乳首を甘噛みしながら吸い上げる。ナツはタカシの指の動きに合わせて腰をくねらせ、甘い声で喘ぎ続けた。

「あっ……あぁっ……イク……」

 快感の波が徐々に強くなり、やがて大きな波がやってきた。ナツは快感に身を弓なりに反らせながら、激しくイったのだった。

向き合いながら

 ナツの息遣いが落ち着くと、タカシが囁いた。

「俺も我慢できない。入れよう…」

 2人は対面座位で絡み合った。ナツはタカシの上にまたがり、彼の逞しい肉棒を迎え入れる。ゆっくりと腰を沈め、ナツは甘い喘ぎ声を上げた。

「あぁっ…タカシ…気持ちいい…」

 彼女の熱い秘部がタカシを包み込み、2人はひとつになった。

「ナツ…ほんとにエロくて美して素敵だ。こんなナツ、誰にも見せたくない」

 タカシはそう言うと、ナツの尻を優しく揉みしだいた。ナツの肌は敏感に反応し、彼女の息遣いは荒くなっていく。タカシはナツの耳元で、

「君は俺だけのものだよ、ナツ」

 と繰り返した。

「あぁっ…そうよ…私はタカシのもの…」

 タカシはナツの尻を優しく叩きながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。グラインドするたびに、ナツの甘い喘ぎ声が部屋に響いた。

「あっ…あぁっ…タカシ…そこ…」

 ナツは耳と尻を同時に刺激され、快感が込み上げてくるのを感じた。彼女の秘部から愛液が溢れ出し、2人の結合部はぬるりと滑った。

「この濡れた秘部、とっても淫らだね。俺を欲しがってるんだね」

 タカシはそう言うと、ナツの腰を引き寄せて、激しいピストン運動を始めた。ベッドがきしむ音と、2人の荒い息遣い、肌がぶつかり合う音が混じり合い、官能的な旋律を奏でる。

「あぁっ…タカシ…もっと…もっと激しく…」

 ナツは自分の欲望に正直に、タカシに甘いおねだりを囁いた。過去の慎重な性格からは考えられないその言葉に、タカシの目が興奮で輝いた。

欲望に正直に

 タカシはナツの首に手を回し、正常位に変えた。

「ナツは俺だけのものなんだ。忘れないで。」

 タカシはそう言うと、ナツの首に手をかけ、ゆっくりと締め付けた。ナツの顔が赤らみ、彼女の息遣いがさらに荒くなる。正常位で激しくピストンするたびに、ナツの胸が揺れ、敏感な乳首がこすれた。

「あっ…あぁっ…そこ…乳首も感じるの…」

 ナツは甘く叫んだ。タカシはナツの首を締め付けながら、彼女の敏感な乳首を舌で刺激した。ナツの体がビクンと震え、彼女の快感が最高潮に達しようとしていた。

「イク…イッちゃう…タカシ…」

 ナツはタカシの名前を呼びながら、激しく絶頂を迎えた。彼女の秘部が激しく締まり、タカシは限界を迎えた。

「ナツっ…俺も…」

 タカシがナツの奥深くで熱いものを放出する。2人は同時に果てたのだった。